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昨今の動物映像

◎過去の機関紙(第5号・1993年10月15日発行)より掲載しました。◎

 私は幼少の頃から動物が大好きで、よく捕らえては箱などに入れて結局は死なせてしまうのだが、飼っていた。その内、他にも様々な動物がいることに気が付き、見識らぬ獣・鳥等に興味を持つようになった。

 本は殆ど買わなかったが、早くからテレビがあったので、兄弟を説得してはチャンネル権を取っていた。そのテレビに写し出される動物の数々や生活は、殆ど、全くと言って良い程疑いを持たず、其のまま吸収して知識としていた。

 学生になって、ある時「野生のエルザ」という映画を見る機会があり、その頃は野鳥について活動していたので、さしてアフリカのライオンは見ようとは思ってもいなかったのだが、映画館に入って驚いた。主役のエルザが何頭も、確か4~5頭だったと思うが、出てくるのである。ライオンが違う度にとてもがっかりさせられ、この事に周りの客たちは気が付かないのだろうと考えた。

 其の後、数年経ってサファリパーク型の動物園に勤め、取材やら番組製作のお手伝いをよく仕事としてこなしたが、実に考えさせられたのは、其の映像の一部分はやらせであり、また、後に編集され都合の良い様に収録されていることであった。

 最近は、テレビで動物番組を放映する局が多い。中でも、毎週そのシリーズを世界中の通信員や取材班から送られてくる膨大な記録を、今の「生物多様性」をテーマに、茶の間に紹介している番組なのだが、これがまた、無理のある編集が多いのである。

 野生動物の生態を子供から成人までに映像で紹介するのは、とても良い手段とは考えられるが、過日批判のあったアジア紀行番組等々の様に、動物番組でも同等の高い認識が必要だと思う。確かに動物の場合は取材側の意思通りには殆ど動いてはくれないし、近付けば逃げてしまうのは彼らの本能である。だからと言って、都合の良い様にフィルムをツギハギにして見せ、ナレーションでつじつまを合わせるのは以ての外である。

 この様に、客観性の、時として無い映像を、学生たちは「本当だ」と思い込み観ているのだから困ったもので、授業の中では、これは製作意図のある内容なので、客観的な判断で観ること、ナレーションを消して観ることを勧めている。

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商業主義だから

テレビ等に流れる(動物の)映像は 人気(視聴率)を常に考慮して作成されます。(高いお金をかけて造りますから見てもらうために。)
だから ”無理のある編集”になるのでしょうね。

ドキュメンタリーとしての映像でも(NHKでも?)これに近いモノがあるのかも知れません。

本当の姿をどう見せるか・・(現地に行けない人達のために)
動物園の使命の一つかも知れませんね。(生まれ・老い・死も見せるとかもね) 
あの旭山動物園の現園長さんも 若いころからこれらを頭に置いて 動物たちをどうみせるか・・常にお仕事されているのでしょうね。
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