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杉本君2  【貧しさは発明の母】

 杉本君との学校での生活は、たぶんですが、1年間くらいだったと思います。

 授業の最中に、杉本君のノートの使い方に驚いて、すごいなという風に思いました。

 当時は、戦後の様々な影響があって、まだまだ貧乏な時代でした。学校では、当然のことながら、新しい教科書、新しいノートが配られたり、購入したりということで通っていました。

私は、何も考えもしなくて、ただ与えられたノートを普通に言われるがままに使っていました。ところが、杉本君のノートを見た時にビックリしました。彼は罫線を1本増やして書いていたのです。ですから、横書きの30行が60行になるんです。当然のことながら、書く空間も少なくなります。彼は、その1マスまたは1桁を半分にすることによって、その1マスに4文字書くのです。その4マスに彼は尖った鉛筆で小さな字を書いていました。本当に小さい・・・2~3ミリくらいの字で書いていたと思います。

 1マスに4文字書けるということは、100字書けるところが400字書けるということになるという事なんですね。なので、彼のノートは本当に真っ黒で、隙間が無い、そんな様なノートでした。
すごいなーと感心しきりでした。
 ある時にノートがいっぱいになったんです。
普通だったら、そのノートは自宅の机なんかに置いておくんでしょうけれども、彼はそのノートの1枚目からその鉛筆で書いた細かい字を消し始め、全部消したのです。そして、そこにまた、1マスに4文字入れるという書き方を始めました。今度はペンで!度肝を抜かれました。
 結局、100文字書けるところを、400文字書いて、しかもまたそれを消してまた書いたということで、800文字。1冊のノートを8倍の利用をしたということになります。それを目の当たりにして、ノートの使い方の反省をしました。こういう使い方があるんだなぁと・・・。

  物事を節約するとか、倹約するということは、大事な考え方なんだなと思いました。

 それから何年か経ち、この動物の仕事を続けてきましたけれども、その事業の中で、動物の種の保存、又は自然保護という考え方が専らとなって、それらの授業を専門学校の学生に講義する立場となりました。
その時に、自然保護をしたり、又は物を大切にするということはとても大切な考え方で、マザーテレサ曰く、“もったいない”という考え方が大事であると言われる昨今で、私自身は、物を大切にするということはケチではない・・・倹約や節約をするということはケチではない・・・
この地球上の自然環境を守るためにとても大切な考え方なんだという風に話すようになりました。それらは、美徳につながるのではないかと思っています。

 あるものを、全く湯水のように使って、大量生産、大量消費、大量廃棄の考え方は、改めなければならないと考えるようになりました。それは、杉本君のそのノートの使い方を見て、私自身が学んだことです。

杉本君1 【自然・動物観察のきっかけ】



私は、東京都武蔵野市にあります、第三中学校に通っていました。

 夏の或る日、下校時に歩いて帰りましたけれども、今の住宅が密集している武蔵野市と違って、その頃は関東ローム層の畑がずーっと広がっていました。サツマイモ、ジャガイモ、キュウリ、トマト等が地面を覆い、トウモロコシや麦までが作付されていました。
 その畑の中を、未舗装の道が走っているんですが、中学校から300~400mの距離で自宅が有りました。その道すがら、同級生の杉本君が道端にしゃがんで、必死に何かを見ています。私は、「杉本君何してるの?」と近寄って、彼に問うてみたところ、「アリンコをみているんだよ。」と言いました。確かに、杉本君の足元にはアリンコが列をなして歩いていました。それを杉本君が、「とっても楽しい。」と 言って見ていたので、私も一緒にアリンコ観察を始めました。様々な動きをする蟻がいるんだなあ・・・ということと、 杉本君はなんでこんなことに興味を持つんだろう・・・と思いました。
 そのことはそれで済んでいったのですが、後からしてみると、自然観察をすることが楽しいということ、動物をどういう風に見たらもっと楽しみが増すのかという事。それを杉本君から教わったように思います。

 昔はよく寄り道をしたものです。その寄り道をするすがらに、自分の人生の物の考え方を変えてしまう出来事に出会うことが有ります。その考え方の一つを、私は同級生の杉本君から教わったのではないかと思います。

 いま、杉本君はどうしているのでしょうか・・・?

 そのこともあり、私はいま、この動物の生業をしております。

プチZOO開園記事(読売新聞)

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(本文)
 可児市西部の山林に、外国のペットや家畜と一緒に遊べる手作りのミニ動物園「プチZOO」がオープンした。園長は名古屋市の日本動物植物専門学院講師中川亜耶人さん(41)(各務原緑苑西3丁目)。出張して子供たちに動物を見せ、話を聞かせる移動展示も始めており、「動物を教材にした社会教育ができたら」と、夢を膨らませている。

 動物園があるのは、可児市西帷子の東海自然歩道わき。760平方㍍の敷地に、動物の小屋や専門学校の生徒たちが飼育実習などをする二階建てのプレハブを設置。ワラビー、チンチラ、フクロギツネ、ハリネズミ、イグアナ、プレーリードッグ、ポニーなど、ペット条例に触れない穏やかな動物ばかり23種、130匹を飼っている。

 中川さんは東京育ち。子供のころから野鳥などの動物が好きで、日大農学部を卒業後、宮崎県のサファリパークに飼育係として勤務。このころから、「動物を通しての教育」をテーマに考えるようになり、学芸員の資格を取ろうと30歳を過ぎて勉強を開始。7年前に犬山市のリトルワールドに転じ、念願の学芸員の資格も3年前に取得。昨年から同学院講師となって独立、「動物と自由に触れ合え、なかよしになれる動物園を」と、4か月がかりでプチZOOを建設し、先月オープンした。

 見学は無料。移動展示は、車で二時間以内の距離を原則に応じており、5万円ほどと「業者の半額」という安さ。動物と遊んだ後、中川さんが子供たちに恐竜の話などをしてくれる。

 中川さんは「動物とも植物とも仲良く暮らす気持ちを育てられたら。将来は、老人ホームや精薄者施設での展開も試みてみたい」と話している。

 問い合わせは、プチZOO(0574-65-1231)へ。     読売新聞91.5.19

※現在は見学できません。

プチZOO開園記事(朝日新聞)

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(本文)
 名古屋市東区の日本動物植物専門学院講師中川亜耶人さん(41)=各務原市緑苑西3丁目=が、可児市西帷子に、家畜と野生動物を集めたミニ動物園「プチZOO」を造った。「小さくてもいい。自分なりの動物園を。」という夢を実らせた。幼稚園などへ出かける移動展示も試み、動物を通して社会教育にも役立てたい、と意気込んでいる。
 
 中川さんは、日大農学部を卒業。1975年、宮崎県のサファリパークで飼育員になった。動物の世話が始まった。「既設の大きな動物園では、教育目的を主とした運営はできない」。いろいろな動物の生態を知った中川さんは、博物館としての動物園に興味を持った。10年ほど前から学芸員の資格を取る勉強を始めた。
 
 7年前、犬山市のリトルワールドに。学芸員の資格が取れたのは3年前。専門学校の講師になり、動物の生態学の教育を目指し「ミニ動物園」造りを決意した。
 
 1月から約4か月かけて、動物たちの小屋を作った。専門学校の生徒が寝泊まりできるように、プレハブ2階建ての家も建てた。動物の移動展示をするため、トラックも改造した。
 
 手に入れた動物は家畜のヒツジ、ヤギ、英国の農耕用の犬、カンガルーに似たワラビー、プレーリードッグ、グリーンイグアナ、毛皮に利用されているチンチラなど合わせて約20種類、130匹。建築費や購入費で約3,500万円かかった。
 
 「プチZOO」は無料で見学できる。収入は、自分の講師料と移動展示動物園だけ。動物たちのえさは、近くの原っぱで刈ってきた草。今後は、移動展示のイベントを増やして収入を上げていく考えだ。
 
 中川さんは「自分の好きなことだから赤字は覚悟している。それよりも、この動物園で動物と触れ合ってもらい、人と動物の共存について学んでもらいたい」と話している。
 
 プチZOOの連絡先は0574-65-1231。    朝日新聞91.5.13

 ※現在は入園できません。 
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